材料 | ・畳表 畳表半畳1枚 ・畳床 畳床半畳1枚( ・高麗縁 |
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道具 | 畳製作に必要な道具一式 アイロン(仕上げに使用) |
普通、直線の畳につける縁は、適度に張って縫うが、円の場合、縁幅の内周と外周の差をいかにして消すかが問題である。決まった寸法の外周の長さから、縁幅分小さくなった内周の差を紋の数で割ると、1紋平均の誤差がつかめる | ||
例えば 直径3尺の円なら、紋数は67個 | ||
外周は9尺3寸8分 | 内周は8尺5寸4分 (中紋の場合) | 円周の差は8寸4分 |
これを紋数67で割ると約1分2厘5毛 | ||
ひとつの紋で消していく平均した誤差になる | ||
しかし、必ず全ての紋が同じ寸法とは限らないので、それぞれの紋の誤差を実践的にまた、確実につかむ方法として、外周にあたる紋の菱の部分を印し、円の中央からその外周の印のそれぞれ糸を張ることで、内周の菱の部分がつかめる。この誤差を差し引いた寸法の中で、細かくひだを取るようにして、縁を置き上から糸で縫い押さえる方法が円型畳の平刺しのポイントにあたる。また、仕上げの時にもこの糸張りで、紋が中央を向いた自然な紋様を作ることが出来る。 | ||
1. 造りたい円型の直径に3.14を乗じた長さを円周とし、紋縁を広げその円周の長さに近いところで紋が収まる寸法を見つける。 |
2. その寸法を3.14で割ると最終の直径がでる。 |
3.厚みは注文に応じて決定。 |
1. 框紙程度の厚み、長さのあるボール紙を準備する。 |
2. その紙を幅半分あたりに鉛筆で線を引き、その中に円の半径に当たる間隔をとり、片方に縁引きで穴を開け鉛筆をさし、もう片方には縁引きをさしその縁引きを中心として、円を描く。簡単で一番正確な方法である。 |
1. 床の裏面に裏ござを張り、コンパスの中央に縁引きを立てて円を描き、その内側部分に千鳥縫いで床締めをする。 |
2.円の周辺部分の口が広がらないように、下縫いをする。 |
3.描いた円に沿って、直角に落とす。 |
1. 表は事前に古ござなどで裏張りをしておき、しわのよらないように工夫する。 |
2. コンパスの中央に縁引きを立て、外周の円を描く。 |
3.同じく平刺しの差込み部分(縫い代)にあたる線も1寸程度中に描いておく。 |
1. 紋縁の幅は、床の厚みに応じて裏まで充分回るように。丈は半紋ずつ長くとり、文様を合わせてつないでおく。 |
2. 縫い代になる部分をはさみで縦に細かく切り込みを入れる。 |
1. 床に表を載せ、周囲の胴に輪になった紋縁を捲き、紋の菱の部分を畳表に印する。縁が元の場所で使用できるように、つなぎ目など目印をつけておく。 | |
2. 縁をはずし、円の中心から外周につけた印に糸を張ることで、自然と縫い代の線と合流点が誤差を示すものになる。ここにも印をいれる。 | |
1.縁を縫い代の線にあわせ、また先ほどつけた1紋の間隔のなかで1紋が収まるように縁を弛ませながら、鋲などで仮止めする。 |
2全体をある程度仮止めしたら、平均的に弛ませて最初は荒く平刺しをする。この時には、下紙は使用しない。. |
3.荒く平刺しをして、ある程度縁を留めたら2周目に少し細かい間隔で上からしわを押さえるように平刺しをする。 |
4.平均的に弛みを押さえたら、最後に細かく切った下紙を重ねながら縫いこむ。 |
1.平刺しの終わった表を台になる床に糸で縫いとめる。 |
1.縁を返す。この時に出来るだけ平均的になるように返した方が後で調整しやすい。 |
2.縁を充分に返してから、表の中心にまた縁引きを立て底から今度は紋の内周の菱のあわせて糸を張り、外周のあたる紋の菱がその延長上に来るように調整する。これをしないと歪んだ文様になる。 |
1.裏に返して、縁を仮止めしこれも、紋が中心に向くように糸を張り、鋲などで仮止めする。 |
1.化繊の縁なら、適度なドライヤーでも容易いが、綿の高麗縁の場合は、濡れたタオルで紋縁を湿らせ、アイロンで押さえる。 |
2.この時にも美しい紋様を作ることを心がけながら、少しずつ進める。 |
1. 表が仕上がれば、裏の返しに入る。先の曲がった針で縫いとめて仕上げは適度な水分とアイロンで押さえて仕上げる。 |
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